朝はシャンプーなしのシャワーを浴びて来てくださいと病院から前の日に連絡があったので、朝6時に起きてまずシャワーを浴びました。

46年間お世話になった「左胸さん」ありがとうとプチセレモニー。

先生に全摘出した方が再発のリスクは少なくなると言われたので、躊躇せず、全部取ってくださいと伝えました。元々小さい胸なので(笑)、そんなに胸にこだわりはなかったので、全部取ってしまう事に関してはそんなに悲しくはなかったのですが、ただただ手術が怖かったです。

余裕がない自分がいたり、がんばれーって言ってる自分がいたり・・

出来ればもう経験したくない朝でした。

8時頃病院に到着。

まずは、かわいらしい、腕に小さい★のタトゥがある看護師さんが病室に案内してくださりました。2人部屋。

看護師さんが、ドアを開けると、

「あ、いらっしゃる・・」とりあえずドアを締めて確認しにナースステーションに戻り、救急で来られた方がいらして、でもすぐ退院される方でした。

私は窓側のベット。

あ〜窓側良かった。とちょっと安心しました。お天気がいい日には、エッフェル塔が見えるそうです。ラッキー♫とても綺麗なお部屋でびっくり。

洗面台は我が家のよりきれいで感激して、写真を撮ったのですが、私が鏡に写っているので(笑)こちらでのお披露目はやめておきます)

手術は9時55分なので、まだ時間があるなとちょっと安心して、でも緊張感は継続。

そして9時・・・

あ〜9時台になっちゃったと思っていたら、ナース?のおじさまが「行きましょう」とお迎えにいらっしゃいました。

え?もう?

まだ9時55分じゃない 🙂

Ca va? 元気?と聞かれ、

素直に No ca va 元気じゃないと答える私(笑)

手術前の準備があるそうです。

いよいよ・・です。

主人とナースのおじさまと3人でエレベーターで移動し、手術室の大きなドアの前で主人と

See you in 4 hoursのハグ。

主人は親指で♥ 🙂

本番スタート。

大きなドアが開き、待合室みたいな感じのお部屋でした。先にはもう一つ大きいドア。

まず、名前と生年月日の確認。(月日はフラ語で言えたんですが、年は四桁(笑)英語でお答えしました)

まず、スリッパを脱いで、靴カバーみたいなものにチェンジ。

ちょっと待っててくださいと言われたので、逃げ出したかったですが、静かに待ちました。

周りを見渡すと、前にテレビ?があり、ポエムが・・しかも英語の。

でも読む余裕もなく、キョロキョロ。

すぐ今度は違うナースの方がお迎えに、軽く自己紹介をして下さり、説明は英語でお願いできますかと聞くと、あー僕英語はちょっと・・と言って、英語ができる看護婦さんに代わりました。

大きなドアの奥は、大きな準備&リカバリー部屋。2,3人患者さんがいらっしゃいました。

今から点滴や手術の準備をしますね。後で麻酔チームが来て、術後の痛みを防ぐための麻酔をします。と、英語で説明してくれました。

まだお若い看護師さん。

もしかしたら研修生、まだ一年目?

ピンポーンでした。

点滴の針があまりうまく入らず、一回目は失敗。違うベテランの看護師さんがやってくださいました。

正直、マジーーー?って焦りMAXでしたが、だれでも初めてはある!と自分に言い聞かせ、とてもやさしい、羽アイライナー?が印象的な看護師さんでした。

Are you OK, Miss? Everything is going to be fine.と話し掛けてくれました。

鼻に酸素のチューブを入れて、心拍のシールを胸に貼り、次は麻酔のチームが到着。

この麻酔は、背中に注射をして、手術後の痛みをなるべく少なくするもの。

エコーを見ながら、また麻酔の研修生に説明しながら、先生が注射。

注射の前に、痛い?と聞いたら、数秒待って(笑)、 littleと答えが返ってきたので、

あーこれは痛いのかなと覚悟しましたが、実際はインフルの注射みたいな感じでした。

眠たくっなったり、気持ち悪くなるかもしれないので言われていて、予想通り眠たくふわふわしてきました。

あーちょうどいい!このまま私を寝かせてちょうだい!!!と思いました。

そんなふわふわ感もちょっとしたら終了。

現実に戻り・・・がーん。

次は手術中に活躍してくださる麻酔チームの方たちがいらっしゃいました。

かっこいいすごくやさしい麻酔医、すごくやさしいおばちゃま麻酔医、研修中のハンサムで英語が得意な麻酔医、計3名。

お化粧なしのボサボサヘアーで、かっこいいドクターと話すのはとてもとても残念でした。(笑)

名前と生年月日となぜ自分はここにいるのか、どんな手術をするのかを聞かれました。

(ミスを防ぐためみたい)

何か心配な事はあるか、かっこいいドクターに聞かれ、過去の経験を話したら、

「うん、君のファイルを読んだよ、でも大丈夫。僕たちがずっとそばに居るから、何も心配することはないよ。大丈夫。We are with you all the way」

胸キュンはもちろんのこと、涙が出てきました。

もう1人のすごくやさしいおばちゃまドクターも、SAKURAを考えてみたらどうかな?きれいなものを考えてみよう。と、また涙。

そして、いよいよ・・・

じゃあ手術室に移動するね、と麻酔チームと一緒に手術室に。

手術室に入ったと同時に、もっと涙が出てしまい、

おばちゃまドクター:

「深く息を吸ってみて、何かきれいなものを考えてみましょう。何にする?」

私:

「娘が居るので娘たちのことを考えようかな」

おばちゃまドクター:

「ナイス、何歳?」

私:

「9歳と6歳」

おばちゃまドクター:

「素敵。でもこういうときは、娘さんたちの事を考えると、エモーショナルになっちゃうから、きれいな空とか桜とかはどうかしら?」

「私話しすぎだったら、静かにするので言ってね」

その時点で、私は涙ポロポロ。

周りでは準備。

そうしたら、おばちゃまドクター、自分の携帯で、フランス語から日本語に訳して、スピーカーで、「あなたの前にはきれな青い空があります」と私に聞かせてくれました。

この時点で、酸素マスクをしていました。

多分このまま寝るのかなと。

日本語に訳されたスピーチの後は、ヨガで掛けられるような音楽を携帯で掛けてくださり、

私の耳の横にそっと置いてくださり、やさしく「深く息を吸いましょう」と何回かリピートされてる間に睡眠ワールドへ。

意識がちゃんと戻ったのは12時50分頃、13時20分頃車椅子で自分のお部屋へ。

主人と再会♥

キュリー病院。ありがとうございました。

無事に次の日退院ができ、まだチューブはつながってるのですが(苦手な方ごめんなさい)、帰宅した日から5日間看護婦さんが自宅に来てくださり、熱、血圧、縫った場所の消毒等をやってくださります。

とても緊張しながら手術が無事に終わるのを待っていてくださったすべての方に心から感謝しております。

次は6月1日に先生とアポ。

取ったものをラボで分析され今後の治療が決まります。

まだローラーコースターからは降りれないけど、前進できた事に感謝しています。

ありがとう。

Merci beaucoup.

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